14 ローリスク 投資方法

裁定取引

裁定取引とは
例えば、ある同一の時間帯に全く同じ価値のテーマーパークのチケットが
金券ショップA (買取 5400 売値5700)
金券ショップB (買取 5000 売値5300)
このように取引されていたとします。
Bで5300で購入し、Aで5400円で売却すれば、100円の利益となります。このように全く同じ商品にもかかわらず、価格に違いがあるので、そこに目をつけて利益を出そうという考えが「裁定取引」の考えの原点となります。

「14、ローリスク投資方法」では、「株式」
「15、ETF投資方法」では、「ETF」
「16、日経225先物投資方法」では、「日経225先物」
「17、CFD投資方法」では、「CFD」「商品先物」
「08、FX投資方法」では、「FX」

を利用した裁定取引について考えて行こうと思います。

*現在、「15、ETF投資方法」「16、日経225先物投資方法」 「17、CFD投資方法」「08、FX投資方法」は工事中です。

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異なる市場間の価格差を狙う

上場企業の中には1つの市場だけでなく、複数の市場に上場している会社もあるのです。東証、大証、名証、ジャスダックなど複数の市場に上場している会社の株価は、どの市場でもほぼ同じ動きをしますが、タイミングによっては「東証では100円で取引されている」が「大証では90円で取引されている」なんてことも起こりうるのです。大証で90円で購入、即東証で100円で売却すれば10円の利益となります。しかし実際にはこれはなかなか難しい取引となります。基本的には主な市場(例えば東証)での取引がほとんどで、それ以外の市場(例えば大証)での取引はほとんどないのが現状です。何か材料が出た銘柄や、新しい市場に上場したばかりの銘柄なんかですと、寄付後なんかの値動きが激しい時間帯にどさくさにまぎれて、うまく利益を出せることもあります。また、市場や価格を間違えて注文を出す人がいることを狙って、安いところに注文を出しておくと、運良く約定されることもあります。

1つ例を出しておきますと「4689:ヤフー」は東証とジャスダックに上場しています。ジャスダックでの出来高はあまりないのですが、日によってはそこそこ出来高もあり、東証よりも100円程度安いところで売りがでているなんてことがあります。手数料のかからない証券会社を利用してジャスダックで1株買って、即東証で売却すれば100円の利益となります。ただ、100円の利益のためだけにかなりの時間(場合によっては数日間?)を費やすことになりますが(笑)。

また、PTSを利用した裁定取引も可能です。SBIジャパンネクスト(SBI証券など)、カブドットコム証券のPTSは通常の取引所での取引時間とも重なっているので、例えば東証では100円で取引されているのに、PTSでは90円で売りが出たまま誰にも気づかれていない、なんてことがまれにあります。そうなりますとチャンスですね。最近は異なる市場間を狙うよりも、PTSとの差を狙った方がチャンスが多いかもしれません。(あまり利益は期待できませんが)

PTSは銘柄によって注文値段の間隔が狭いものもあるので(例えば通常の市場では1000円単位ごとの注文が、PTSでは100単位ごとに出せる)、手数料を考えて、有利な方で売ったり買ったりすることも可能です。

私がよく利用する方法としまして、株主優待&配当権利落ち日に株を売りたい場合、複数の市場やPTSを見比べて有利な市場で売却しています。権利落ち日は主市場以外でも、出来高がそこそこある場合があり、これはけっこう使える技だと思います。ごくまれに主市場で売るよりも数千円程度高いところで売れる場合もあります。

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ペアトレード(サヤ取り) 1

裁定取引を理解するには、まず「信用取引」の仕組みを理解する必要があります。信用取引のことがよく分からないという方は、まずは株の参考書なんかで信用取引の仕組みを理解しておいてください。

裁定取引を行うにあたって、まず理解していただきたいものに、連動性が高い2つの銘柄を同時に売買する(買いと売りを同時に行う)というものがあります。

これはどういうものなのかと言いますと、この手法を説明するにあたって、よく取り上げられる「9984:ソフトバンク」「4689:ヤフー」を例に説明してみたいと思います。

まずは下のチャートをご覧下さい。(チャートを閉じる時はチャート画面上の右上の「×」ボタンをクリックして下さい。)

P00306_3  2006年

P00207  2007年   

P00108  2008年

これらのチャートは各年の1月1日時点での株価を100としたら、その後12月31日までにどのように推移したのかを示したものです。両銘柄を比較すると価格差(サヤ)が縮小と拡大を繰り返しながら、結局は似たようなトレンドになっていることが分かると思います。なぜこのような動きになるのかというと、両者は資本関係が密接なため、ソフトバンクが下落するとヤフーも下落するといったことが起こりやすいのです。

そこで例えば、価格差が広がった2007年上旬に「ソフトバンク:売り」「ヤフー:買い」を同時に同じ金額で行います。その後価格差が縮まった2007年下旬に決済すれば、その差が利益となるのです。

例えば価格差が広がったと見られる時点での株価が「ソフトバンク20万円」、「ヤフー5万円」だとすと、ソフトバンクを1株売って、ヤフーを4株買います。その後「ソフトバンク15万円」「ヤフー4万円」に下がってしまったとしても両者の価格差は縮小しているので、そこで決済した場合
ソフトバンク 20万→15万    5万の利益
ヤフー    4×5万→4×4万  4万の損失
となりまして、合計で1万円の利益を得たことになります。

このように連動性の高い2銘柄を選んで、両者を比較して、価格差が広がったなと思ったら割安な方を買って、割高な方を売る、価格差が縮小してきたなと思ったら両者を決済するといった、価格差のみに注目したトレード方法を2つの銘柄を同時にトレードすることから、「ペアトレード(サヤ取り)」と呼ばれています。

しかし、この手法は決してローリスクというわけではありません。といいますのも、仮に過去数年間同じトレンドを形成していたとしても、全く同じ会社というわけではないので、価格差が広がったと思って売買したが、「一方の会社のみに影響を与える大きなニュースが出た」、「資本関連の変化があった」等により、どんどん差が拡大し続けて、その後全く縮小しなくなり、損をすることもあるのです。「ソフトバンク」「ヤフー」も、全く違った動きをしたこともあります。売買する前や売買後も常に、なぜ今価格差が広がっているのか?を調べ、時には損切りも必要となってきます。何も材料がないのに価格差が広がっていればチャンスとなりますが、1ペアのみで売買するのは非常に危険です。通常は複数のペアで取引して、1つのペアがダメでも他で挽回するといった状況を作っておくことが大切です。

また「信用売り」をするということは、金利(貸株料)等の支払い、逆日歩発生の可能性もあります。「一般信用売り」が可能であれば「一般信用で売る」という手もありますが、制度信用よりも金利(貸株料)が高くなります。買いの銘柄に常に逆日歩が発生しているようでしたら、「信用買い」で逆日歩をもらうという手もありますが、逆日歩が発生したり、しなかったりと不安定になりますと、結局金利の負担が重くなります。金利は証券会社によって異なります。取引するときは、信用取引や現引き等をうまく使いながら、なるべく費用のかからない証券会社を利用するようにしましょう。

費用を考えればあまり魅力のない投資方法となりますが、あくまで「ETF、先物、CFD、FX」での投資方法を説明するうえでの土台として、この投資方法を理解しておいてください。

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ペアトレード(サヤ取り) 2

前回は「ソフトバンク」と「ヤフー」を例に説明しましたが、このトレードをするにあたって例題としてよく利用されているいくつかのペアを紹介しておきます。当然、これらのペアを使えばうまくいくというわけではありません。「どういう状況の時、どういうペアを使えばうまくいくのか?」を日々研究する必要があります。まずは「資本が密接に結びついている会社」「同じような仕事をしている会社」の過去の株価推移を分析することからはじめてみましょう。

また、異なる2つの銘柄を取引することになるので、2つの銘柄を売りと買いできっちり同じ値段分保有することはまず不可能です。そこで「単元未満株」を利用して、限りなく同じ値段に近づけるようにするとよいでしょう。

(チャートを閉じる時はチャート画面上の右上の「×」ボタンをクリックして下さい。)

「8306:三菱UFJFG」「8316:三井住友FG」「8411:みずほFG」

P00406_2 2006年

P00507_2 2007年

P00608_2 2008年

「8601:大和証券G本社」「8604:野村HD」

P00706 2006年

P00807 2007年

P00908 2008年

「8801:三井不動産」「8802三菱地所」

P01006 2006年

P01107 2007年

P01208 2008年

「9501:東京電力」「9503:関西電力」

P01306 2006年

P01407 2007年

P01508 2008年

「5401:新日本製鉄」「5411:JFEHD」

P01606 2006年

P01707 2007年

P01808 2008年

「7911:凸版印刷」「7912:大日本印刷」

P01906 2006年

P02007 2007年

P02108 2008年

「5001:新日本石油」「5016:新日鉱HD」

P02206 2006年

P02307 2007年

P02408 2008年

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