4月優待の「2593:伊藤園」ですが、通常の「普通株(コード2593)」の他に「優先株(コード25935)」というものがあり、そちらを利用した売買も可能です。
議決権 配当 優待 2009年4月時点株価
普通株 有り 有り 有り 1240円
優先株 無し 有り 有り 810円
伊藤園IRより
Q、優先株式の株価はいくらになるのか?
A、株価を予想することはできませんが、本優先株式の価格は原則として「普通株式の株価-議決権の価値+優先配当の価値」と考えられ、さらに流動性の要素などが加味されて価格形成されるものと考えられます。
伊藤園によりますと、普通株と優先株の違いは、簡単に言えば「議決権が有るか無いか」のみになります(細かい規則はありますが)。配当は優先株の方が多くもらえます(普通株の1.25倍)。優先株を発行する主な理由として、「会社として資金は欲しいが経営には口出しして欲しくない」場合だそうです。
これを考えますと、配当&優待を目的とするなら、優先株の方がお得となりますよね。2007年時点で個人が市場で売買可能な優先株は伊藤園だけのようです。海外ではけっこうあるようですが、たいてい優先株の価格は普通株の30%引き程度となるようです。そんなに議決権の価値というものがあるのでしょうか?調べてみましたら、どうやら「株を売買するのはほとんどが機関投資家なので、流動性の面で優先株は敬遠される」とのことでした。でもそんなことだけで、ここまで差が開くのはなぜ???他にも理由があるのしょうが・・・。
ここで普通株と優先株を利用した裁定取引が可能かどうか調べてみました。
まずは下のチャートをご覧下さい。(チャートを閉じる時はチャート画面上の右上の「×」ボタンをクリックして下さい。)
2008年1月1日~12月31日
2009年1月1日~4月24日
これらのチャートは各年の1月1日時点での株価を100としたら、その後どのように推移したのかを示したものです。両者を比較してみますと、同じ銘柄にもかかわらずけっこう価格差が拡大・縮小していますね。2009年4月に普通株が優先株に比べて高くなったのは、配当&優待取りを狙った個人投資家が優先株ではなく普通株を買ったから(優先株は知らない人が多い)との声があります(本当かどうかは分かりませんが)。
パターン1、普通株買いー優先株売り
単元未満株等を利用して、うまく同程度の金額のポジションを持つようにする。(一部の証券会社では優先株の売り注文が出せません)
優先株の逆日歩は過去にほとんど発生していません。
優先株が普通株に転換されるという事態が発生したら、優先株の株価は上昇してしまう可能性があるので、そのさいは損失が発生する。
パターン2、優先株買いー普通株売り
単元未満株等を利用して、うまく同程度の金額のポジションを持つようにする。(優先株は単元未満株で購入可能かどうかは不明)
普通株の逆日歩は頻繁に発生している。(1日0.05円程度)
優先株が普通株に転換されるという事態が発生したら、優先株の株価は上昇する可能性があるので、そのさいは利益を得られる。
優先株の仕組みをいまいち理解していませんので、優先株が普通株に転換されるなんてことがあるのかどうかは分かりませんが、パターン1は少々危険な香りがしますね。となりますとパターン2ですが、貸借状況を見てもわかるように常に逆日歩が発生しています。普通株の貸株残が常に多いのは、パターン2をやっている人が多いからでしょうか?
ちなみに今現在(4月24日)、普通株がかなり割高水準にあります。パターン2を仕掛ける絶好のチャンスのような気もしますが・・・。逆日歩や金利で利益どころではなくなる可能性もありますが、トライしてみる価値はありそうです。
優先株の裁定取引は私自身経験がありませんので、自信は全くありません。「この記事を読んで仕掛けてみたが、大失敗に終わった」という苦情は受け付けません(笑)。